<ウルトラAUTO-DIM減光機能付きヘッドライトコントローラー装着>
   Installation of Ultra Auto DIM Head light Controller
 
ヘッドライトバルブに高能率高出力のプラズマブルータイプを装着したことで、停止場所が上り坂で対向車への配慮や短時間停車したりする際のヘッドライトON/OFFがバルブに悪影響を与える為、ウルトラAUTO-DIMを装着して停車時に自動減光動作を行えるようにしました。
又、本装置は高能率のライトリレーとしての機能も備え、スモールライト信号の入力によりトワイライト機能も備えています。
Ultra Auto DIM is one of Head Light Controller with Auto Dimmer. When a car stops, after 3 seconds, head lights dim automatically.

★バルブを交換する場合は、ヘッドライトを手動でアップさせた後、まず周囲のプラスチックカバーを外し(両脇のネジ3本)、次にボディ面のカバーを外します(両脇と後部のトルクスネジ4本、塗装してあるので傷つけないよう取扱に注意)と、ライトハウジングが剥き出しになるので、バルブ装着部のゴムカバーを外すとバルブ後部が出て来ます。固定ピンを外してバルブを取り出し、新しいバルブを装着します。バルブには向きがありますが、取付部にスリットがあって一定方向以外に装着することはできません。バルブの発光部は手で直接触れないこと。
バルブ交換



●本体取付場所は防水と断熱問題からバッテリー周辺にしました。
Install control unit beside of Battery to protect from Water and Heating.

●ダミーバルブの装着
純正のヘッドライトバルブコネクターをON/OFF信号としてDIMユニットに接続しますが、C5のヘッドライトリトラクタブル動作は、装着バルブの電流をBCMモジュールが検知しており、DIMユニットへ接続してしまうと電流が流れなくなってしまう為、そのままだとリトラクト動作の不良(閉じなくなる)並びにヘッドライト未消灯が起こってしまいます。
その為、DIMユニットへ信号を送る純正のヘッドライトコネクターとの間にダミーバルブをパラレルに接続し、BCMモジュールを騙すことにしました。⇒製造元である永井電子の技術者からもこの方法で問題が無いと返答をもらっています。C5の回路面でも問題はありませんでした。又、C5のBCMに対してもエラーは起こりません。
It is necessary to install a dummy bulb to factory bulb connector.
 
●ダミーバルブが万一断線してしまうとヘッドライト動作が誤動作してしまう為、運転席に取付ける(NAVIディスプレイ下右端の赤色丸型)と共に交換を容易にすることと、さらに予備バルブを取付け、スイッチ(同中央青色角型)で切り換えができるようにしました。これにより万一の突然のバルブ断線時にも瞬時に対応ができます。
I recommend to install a dummy bulb inside to watch function of dummy bulb. I install spair dummy bulb with switch.

●スモールライトからの取電を行う場合は必ずプラス側から行い、ダイオードを入れます。⇒ケーブルの色は黒がマイナスなのでそうで無い方がプラス。一応テスター等で確認することを薦めます。
When you get electric power from parking light, confirm which +.
●車検時や突然の故障に備えて減光解除スイッチ(バッテリー横青色角型)をつけておくこと(接続方法、回路図はDIM取付図に有り)。
本スイッチも車内に取付ければ、いつでも自動減光動作を解除することができるようになります。
There is a switch to stop function of auto dim for checking light angle etc.
●スピードセンサーはPCMモジュールNo.50から分岐します。
Speed pulse sensor signal can get from PCM No.50.
 

PCMモジュールは助手席側タイヤハウス後方裏側(つまりサイドエアスクープの内側)に在り、カバー上のボルト(7mm)を3本とプラスチック製のアンカーピン1本(中心部を引き出すと取れる)及びサイドエアスクープ下のボルト2本を取り、カバーをめくると出て来ます。
手前(コネクター赤色)と奥(コネクター青色)に2つある内の手前側(赤色コネクター)の左側コネクターの奥の列の左(No.41)から10番目のNo.50(ダークグリーン)がデジタルスピードパルス出力です。
接続コネクターに番号があるので確認してから作業して下さい。
又、クリップ式の分岐端子は使わずにキボシ端子で確実な結線を薦めます。結線後は接続部をテーピングして防水処理をしておきます。
通線にはコルゲートチューブを被せ、そのまま隙間から真上に上げればバッテリー装着場所に到達します。 一応、安全の為にここにもダイオードを入れておくことを薦めます。

それにしても制御の中枢であるPCMモジュールがなんと環境の酷い場所に鎮座していることでしょう!!
作業ついでに泥や雨が入り込まないようタイヤハウスカバーを取付ける時に隙間を埋めるような対策をしておくことを薦めます。

こちらが全体の配線図です。

<使用レポート>  

ハイパワーバルブを装着しているので停車時の対向車への配慮として取付けてみましたが、都内の渋滞時に点灯したり消灯したりの頻繁な繰り返しになってしまう場合はかえって不便かもしれません。最近では速度パルス検知による停止時の減光機能を解除し、必要に応じてヘッドライトをOFFにしていますが、トワイライト機能によりバルブへの供給電圧がゼロになることが無いのでバルブに負荷もかかりにくく、一応は機能面で効果があるでしょう。
尚、せっかく活躍していましたが、2000年2月をもってHIDの装着によりダミーバルブを残してお役御免になりました。⇒HID装着日誌