<DERALE製Tornado 12インチ電動ファンの装着>
   Installation of DERALE Tornado 12inch Electric Fan
軽量化対策の一つとして、電動ファンを交換してみました。
純正電動ファンに比べ、薄型軽量のブラシレスDCモーターと特殊形状のフィンにより、薄さ、重量共に大幅に軽減されるため、最低でも10kg以上は軽量化に貢献します。また消費電流も8.8A×2となり、節電にもなります。今回の製品は裏側に装着するPULLタイプ。

Install Light and Low Current Electric Fans. It makes about 10kg lighter.

【警告:風量不足のため、夏季のエアコン使用時に水温上昇が避けられず、残念ながら純正電動ファンの代わりになりません。】

<Function of these fans were not enough so that they could not use in stead of stock's fans.>
【注意】
本品は99年モデルに装着したものですので、97〜98年及び2000年以降モデルと詳細で違う場合があります。


<純正電動ファンの取外し> Remove Electric Fan
作業は必ず水温が冷えている時に行うこと。 Work only coolant is cool.
エアフィルター、MAF、エアフローダクトを外します。スロットルボディは外す必要はありません。
作業詳細は、こちらを参照

Remove Air Filter, MAF and Air Flow Duct.
電動ファン取外しの際に邪魔になるので、フロントスウェイバーのインシュレータークランプを外して、バーを後側へずらしておきます。

Remove insulator cramp of front sway bar to get enough space to remove electric fan.
左右2個のボルト(10mm)を外し、ラジエターカバーを外します。

Remove Fan shroud.
スロットルボディはガムテープ等で塞いでおきます。

Close Throttle body inlet by taping.
電動ファンのコネクター(どちら側用であるかをマーキングしておくこと)を抜き、上に持ち上げて左右のフックから外したら、下側へ抜き出します。作業中にABSユニットと電動ファン接続ケーブルがまとめてある通線類を引っ掛けてダメージを与えないように注意。

Disconnect connectors to Electric Fan and remove to down side direction.

<電動ファンの装着> Installation

電動ファンをラジエター裏側に装着します。サイズの短い方を横にして並べ、左右それぞれ中心を純正電動ファンと同じ位置ように左側が下寄りに、右側を上寄りにします。
また、ファン以外のコアスペース(横縞模様部分)をアルミプレート等耐熱性の高いものをつかってシュラウドをつくり、装着します。シュラウドは必ず装着すること。

Fans are located at he same position of stock.
And make shroud on core around fans.
ファンの固定はプラスチックボルトによる専用の取付キットを利用しました。プラスチックボルトをファン固定用穴からラジエターのフィン隙間を貫通させ、反対側から専用のプラスチックナットを入れて固定します。余ったボルトは切断します。
貫通作業は無理に力を掛けず慎重に行ないます。これをファン一基に4ヶ所行います。
シュラウドもファン固定穴位置と同じ場所に穴を空けておけば同時に固定が出来ます。

Install Fan on Radiator using plastic bolts and nuts at 4 points per one fan.
配線は純正電動ファンのコネクターにメス方の圧着を差し込むか、コネクター前でワイヤーを切断して付属の圧着ジョイントを使用して接続します。
左側は、+:ライトブルー → 青 / -:灰 → 黒に、右側は、+:白 →青 / -:黒 → 黒に接続されます。
+と-を逆に接続してしまうとファンは逆回転してPULLからPUSHになってしまうので注意。
接続が出来たら接続部分を十分防水処理して配線にはコルゲートチューブを被せて固定します。

Connect stock L/Blue Line to Blue(+) and Gray to Black on left side, White to Blue and Black to Black on right side.
フロントスウェイバーを元の位置に戻してインシュレータークランプのボルトを締めます。締付トルクは58Nm

Install insulator cramp tighten 58Nm.
ファンカバーを固定します。

Install Fan shroud.
スロットルボディを塞いでいたテープを剥がし、外したエアインテーク系を装着して完了。

Remove taping from Throttle body and install Air Filter, MAF and Air Flow Duct.
エンジンを始動して暖気し、ファンが回転することを確認します。
配線ケーブル類がしっかりと固定され、振動等でエンジンの稼動部分に接触しないことを確認します。

Start Engine and check Fan function.
それほど大きな影響は無いであろうと思われるのですが、純正では電動ファンユニットに隔壁があって、ラジエターを通過する吸入気が直接当たることがなかったABSユニットに遮熱対策を行いました。

Wrap Vantage on ABS unit.

<使用レポート>
夏季の炎天下における渋滞走行実施を待たなければ、十分な冷却効果が得られているかの判断は出来ませんが、現気温下における走行では、水温の上昇も無く、またファンの回転が始まってから停止するまでの稼動時間についても特に長くなった感じはありませんでした。
これまで電動ファン稼動中には12.8V程度まで低下していた電圧も、稼動していない時の13.8V程度からほとんど低下することは無く、数値面でも消費電流は約半分になっています。また、作動音が非常に小さくなったのには驚きました。

→夏季のエアコン使用時では、風量不足のために実用範囲にありませんでした。

<使用レポートU>

外気温15℃の曇空下でも、エアコンをON(AUTO)にした渋滞下では、水温が10℃程度上昇して98℃に達しました。走行している状態やエアコンOFFでは87℃以上になることは無かったところを見ると、どうやらエアコン用コンデンサーと厚みの増えたラジエターの隙間が狭すぎて(2cm位しか無い)十分な通気性が確保されないばかりか、電動ファンの吸気がコンデンサーの発熱をモロに受けていることに原因がありそうです。

Water temp. increased almost 98℃(208F) even Fan made stronger air flow than stocks.
I think because Condenser of Air Conditioner is too close from Radiator.
そこで、コンデンサーを純正ラジエターと同じ程度の隙間確保の為に、前方へ移動させてみました。僅か2cm程しか物理的に無理であったのですが、確保できた面積はこれまでの約倍程度になり、純正時とほぼ同じ隙間が確保されました。これにより下部からの吸気量が増え、さらにコンデンサーの発熱をラジエターが直接吸い込んでしまうことも軽減されることでしょう。
方法は、ラジエター側のコンデンサーを引っ掛けるフック部分からコンデンサーを外し、ラジエター側フックにボルトでL型アルミ金具を取り付け、コンデンサー側とボルトで固定すればOKです。

Then, move Condenser to front about 2cm using aluminum plate and get the same space of stock Radiator.
ATFクーラーはコンデンサーが前に出た分だけ隔壁との距離が縮まったので、5cm程下に装着位置を下げました。

Move ATF Cooler 5cm to down side.

<排熱対策について> Flow Out Heat Air

冷却効率を上げる方法として排熱処理を効果的に行うこともある。そこで、ボンネットとフロントウィンドゥの間を密閉しているゴムシールド壁の一部を切り取り、さらに段差を削り取って、ちょうどボンネットを少し浮かせた場合と同じ状況にしてみました。
全部を切り取ってしまうと排出された熱によりフロントウィンドゥがくもってしまう可能性があるので、左側が15cm、右側は30cm程度にしました。左側の直下にはオイルクーラーコアがあるので、上昇熱がここからも排出されるようになり、効果的な冷却が適います。

Remove Rubber Seal between Hood and Front window, and cut edge to make route of flow out heat air in Hood.
左側開口部分への通気路に鎮座しているウォッシャータンクを撤去しました。これだけのスペースが生まれます。
ウォッシャー液が入っている状態だと5kg以上はありそうです。

Remove Washer Tank. It makes big space for route of air flow.
液量センサーは、フロート部分が曲がった(浮いた)状態で固定すれば警告は出ません。尚、万一のニーズに備えて脱着可能の小型ウォッシャータンクを設置しました。
仮設小型ウォッシャータンクの装着

Sensor in washer tank fixed with bent shape to avoid washer alert.
右側は、POMECバッテリー装着によって生まれたスペースを利用して熱排出ルートをつくりました。バッテリー装着部分とエンジンの間の隔壁を開口して通気路にします。
フューズボックスとの間は、開口した隔壁をそのまま手前に曲げて新しい隔壁にして、足りない分はアルミプレートを継ぎ足しました。

Make heat air flow out route on POMEC battery.
Cut wall of battery area and bend to outside and add wall by aluminum plate.
バッテリーに防水保護カバーのアルミプレート(0.5mm)を被せます。
隙間から流入した雨水は、プレートの上から左右の隙間に流れ下に落ちます。
そして、開口した隔壁から流入した排気熱は上部へと排出されます。

Heat air flow out passing through on battery and flow out.

また右側サイドエアスクープも機能化させました。
左側のホィールハウスカバーに対して右側は、PCMへ流入するエンジン下部からの熱風を遮断するために、このような三角コーナーが着いています。ホッチキスで止まっているだけなので、これを撤去します。

Remove corner wall on wheel house cove to function right side air scoop the same as left.
そして、PCMの防熱処理は、アルミプレート(0.5mm)を使用して隔壁をつくりました。
アルミプレートは発熱が直接PCMに伝わらないように少しだけ隙間を持たせておきます。またPCMは放熱をさせる必要があるので背部は開放させ手前側表面を覆うだけにします。

Make wall by aluminum plate on PCM to protect heat air.
ミラー状のアルミプレートがモロ見えして太陽光を眩しいくらい反射してしまうため、表面にはカーボンプレートを被せておきました。何と20cm×30cm1枚が\3,300.もしたのですが、耐熱性を考えると仕方が無いですね。

Carbon plate installed on Aluminum plate.

万一のウォッシャーニーズに備えて容量が2リットルのポリタンクをPOMECバッテリー上部のスペースに装着しました。
タンク下部に10mmの穴を空けてモーターをゴムパッキンごと移設し、モーター電源とウォッシャー液配管チューブ(内径5mm、外径6mm)を延長して接続すればOKです。
1リットル余のウォッシャー液を入れて約2kgしかありませんが、それでも必要に応じて簡単に脱着ができるようにしてあります。

Install small and light washer tank on POMEC battery.
Install Washer Motor with rubber seal and extend hose and power line.

これらの処理によってエンジンルーム内の排熱はこれまでより効率的に行われるようになり、ボンネットとフロントウィンドゥの隙間と右側のサイドエアスクープからは、電動ファンによって排出された熱風が出てくるのをはっきりと感知できました。
唯一の問題は排出熱が両サイド窓を直撃することです。従って窓を全開にしての走行は、少なくても渋滞下では出来なくなってしまいます・・・。

外気温14℃のサーキット走行においても、水温100℃、ATF温100℃、油温115℃を維持していたので、熱排出路の効果有りと言って良いでしょう。

Function very well and Heat Air flow out from both side air scoop and Hood very much.
By Racing under 14℃(57F), Water temp. and ATF temp. are 100℃(212F) and Oil temp. is 115℃(239F).