<NAVI装着日誌> 1999年5月6日
Installation of Navigation System
 
●インダッシュ型ディスプレイ&ナビ(PANASONIC CN-DV2020)装着
Installation of Panasonic In-Dash Display

C5のダッシュボードは曲線部が多く、重いものを貼り付けにより取り付けると、走行中に突然外れてしまうと大変危険です。
さらにNAVIのディスプレイも最近は大型化しており、両面テープによる貼り付けだけで長時間完全に固定しておくことが困難です。
かと言ってダッシュボードに固定用の穴を開けるのには抵抗があるのでは…。

そこでインダッシュタイプのディスプレイ取付を強行しましたが、意外?とうまく行きました。
但し、取付に際しては灰皿の撤去とエアコン操作部の位置移動が必要です。


→現在(2004年11月28日)は、CN-DV255RDに交換されています。 Changed to CN-DV255RD now.

Installed "In-Dash" display for Navigation System in center trim. It's possible to open and close. Replaced Air Conditioner Operation Unit to Ash tray space and install display there.

当初、灰皿部分への取付を考えましたが、スペースと視界の問題で却下、結局、取付位置はエアコン操作部となり、エアコン操作部は一段下の灰皿の場所へ移動しました。オーディオ部の操作については、ディスプレイにチルト機能があるので問題は無く、エアコンの操作性についても、フルオートなので普段頻繁に操作することもありません。

【注意】
本品は99年モデルに装着したものですので、97〜98年及び2000年以降モデルと詳細で違う場合があります。



@ センターコンソールの脱着 How to remove Center Trim

作業前にバッテリーのマイナス側を外しておくことを薦めます。Disconnect Battery Line before work.
 

センターコンソールの小物入れカバーを開け、後ろ側に楕円形のプラスチック製カバー(2個所)を取り外す(隅の切り込みに先の細いものを入れて上に引き上げ)と、中にナット(10mm)があるのでこれを外します

Remove 2 bolts.

トラクションコントロールスイッチ部を上に引き上げて外すと下にナットがあるので、これを外します。

Remove Traction Switch Unit and remove 2 bolts under it.

アクセサリー電源用のコネクターとトラクションコントロール部用コネクターを外します。
アクセサリー電源は常時ON電源ので外したら直ぐに絶縁します。

Disconnect line of Cigarette Lighter.

小物入れ部分を後方向に引いてボルト部分から外し、前側を支点に後側を垂直に立つまで持ち上げ、ガソリンタンク開用スイッチの配線用コネクターを抜き(少々抜きづらい)、取り外します。
この時点で小物入れ部分を後へ引き出して外します。

Disconnect Fuel Cap Open Switch Connector and remove center dash.

エアコン温度センサー部のカバーを取り外し(隅に先の細い物を入れて引き出します。周囲に傷を着けないように注意)、中に有るネジ(トルクス T-10)を外します。灰皿を撤去すると内部にネジがあるのでこれも外します。

Remove ash tray and cover of temperature sensor.

温度センサーのセンサー部に手など触れないように。 Don't touch Sensors inside.

センターコンソール全体を手前に引き上げるようにして取り外します。
シフトレバーはN(ニュートラル)より手前にあるほうが楽でし。サイドブレーキレバーは引いておきます
上部3個所がストッパーになってダッシュボードに差し込まれています
シフトレバー付近の両脇にもストッパーが付いています。 ストッパー部はプラスチック製の爪になっているので、割れないように注意して静かに引き出します。

Remove Center Trim.

シガーライター用コネクターを外します。 常時ON電源なので外したら直ぐに絶縁します

Check power line for Cigarette Lighter. Never short to Ground.

A エアコン操作部の取り外し How to remove Air Conditioner Operation Unit
 

エアコン操作部の両脇がボルト(7mmヘッド)で固定されているので、それを外します。 又、接続されているコネクターを外し(コネクターはロック式なので、脇のロック解除レバーを押しながら抜)、操作部を取出します。外したコネクターは一段下に移動させます。

Remove screws both side of unit and disconnect lines.

B センターコンソールの灰皿徹去(一番やっかいな作業)  To make enough space at Ash Tray space
 

灰皿はセンターコンソール自体と一体成形されているので、ニッパやカッターを使って徹去(破壊)します

Cut and brake all ash tray unit by cutter.

シガーライターはソケット部分を裏側の固定ナットを外して取り外します。

Remove cigarette lighter socket.

灰皿の徹去ができたら、コンソールの開口部が奥に入る程狭くなっているので、正面から見て一段上のエアコン操作部と同じ開口面積が確保できるまで内側からコンソールをカッターやニッパなどで削り取って行きます(削り過ぎに注意)。
仕上げはヤスリ(荒目)を使って削って行き、最後は細目のヤスリ又は紙ヤスリを使って表面が滑らかになるように仕上げます(私の場合は同時にセンターコンソール部全体を本革貼りにしたので表面仕上げはしていません)。

Thudding to get enough space for Air Conditioner Control Unit.

C ディスプレイの取付け Installation of Display Unit

エアコン操作部が装着してあった場所にディスプレイを装着します。 ディスプレイ本体にはL型のアングルをネジで取付け、エアコン操作部が固定されていたネジ位置に合せて穴を開けて、同じネジで取付けます開閉動作時のシフトレバー(N位置)との干渉、表示状態のシフトレバー(P位置)との干渉に留意して取付け位置を決めます

装着スペースはDINサイズのディスプレイより大きいので、上側スペースに約1cm、下側に約2cm程度の隙間ができる位置に固定します。ウレタンやスポンジの板等で上下のスペースにショックアブソーバーを入れると良いでしょう。

Install L shaped aluminum plate at both side of display unit and screw at the place of 1 cm down from top, 2 cm up from down side.

Lアングル部及びディスプレイ下部が正面から見えてしまうので、図のような形をした目隠しプレートを好みの材質と色で製作し、取付け(貼り付け)ます

To mask screw points, install some plastic plate(indicate red colored in picture) around display unit.


 
取付けを中央にして一般に市販されているDINサイズ用□型のマスクプレートを使用するとディスプレイ位置が下過ぎて開閉時にシフトレバーNポジションで衝突してしまうので注意して下さい
万一衝突してもシフトノブの上を乗り上げるような状態になるだけで、ディスプレイ自体が故障してしまうことはありません。

Check the display doesn't contact to shift knob "N" position when open.

D エアコン操作部の取付け To install Air Conditioner Operation Unit
 

センターコンソールの開口位置に合せて取付けたディスプレイの下にエアコン操作部を取付けます。 元のネジ穴をガイドに上からドリルで取付け面に穴(2mm位)を開け、上からタッピングネジで取付けます。 操作部の後部が奥のシャーシと干渉する場合には、シャーシを削ります(アルミ製なので簡単ですが奥にエアバッグ用制御機があるので作業は慎重に)。 固定する前に忘れずにコネクターを確実に接続します
作業終了時には金属の削りカスなどを全て掃除機などで全て吸いこみ、内部に残さないようにします。

Install it at Ash Tray Space. Please check it's enough space to operate.

E センターコンソールの取付け Install Center Trim
 

センターコンソールを外した時と逆の手順で取付けます
シフトレバー脇のストッパーは両脇のベロア(カーペット)モールディング止めになっているので、忘れずに確実に差し込みます

センターコンソールをネジ止めする前にディスプレイの開閉テストを行い、擦れや他との干渉、衝突が無いことを確認します。 又、オープン状態でシフトレバーがディスプレイと衝突せずにPポジションに入ることも確認して下さい。 障害がある場合にはディスプレイの取付位置を再調整します(ディスプレイ側にもオープンした際の位置設定機能があるので、相互調整をして下さい)。

エアコン操作部も操作スイッチ類が正面から操作するに必要な開口があることを確認します。開口が足りない場合には開口面積を広げます

灰皿は無くなってしまいますが、スモーカーの方は、カンホルダー部に市販の専用灰皿が利用できます。 むしろこれまでの灰皿のように見かけばかり大きくて中が小さく、さらに取出し時に灰を撒き散らしてしまうことも無くなりますカンホルダー部の蓋は撤去してしまったほうが使いやすいです。

他のアクセサリー用にはセンターコンソールケース内のソケットを利用できます(こちらも常時ON)。
このソケットにシガーライター機能を持たせる場合には、ソケット部分をシガーライター用のものに交換すればOKです。アクセサリー用のソケットをそのまま使用することはできません(形状が同じでも押し込んでロックされ、さらに加熱により自動的に出て来る機能がありません)。

灰皿部に付いていたシガーライター用配線は使用しない場合、確実に絶縁をします(本電源は常時電圧がかかっているのでキーOFFでも通電しています)。

G電源とスピードセンサーの結線 Connection of Speed Sensor and Power

<アクセサリーON電源>

NAVIやディスプレイアクセサリーON電源は助手席前のフューズボックス(左図は実際の装着状態では右側が上、左側が下)のアクセサリー電源用フューズNo.11(左図表示位置、取電は側)から取り出します(専用取出しキットが市販されています)。この電源は回路図によると何故か車両用としては使用されていませんでした。

Connect IGN ON power to Fuse NO.11(blue marked, red side) under dash.

センターコンソール周辺にアクセサリー電源はありません。オーディオも常時ON電源のみで、コンピューターからのアクセサリーON信号(+5V)を受けて本体電源のON/OFFを行っています。またエアコン操作部からの取電も出来ません。
常時ON電源は、シガーライター用から取出せます。電源類の取出しには必ずヒューズを取付けます


<車速センサー>

<方法@PCMからの分岐(注意:99年モデルのみ)>

NAVIに供給する速度センサーパルス信号は、助手席側ホィールハウス後ろ側に位置するPCM/TACモジュールの配線から取り出します。

Speed sensor signal get from PCM/TAC located back side of wheel house at passenger side.

PCM/TACモジュール位置 モジュール脱着図(手前側が赤、奥側が青)


PCMモジュール赤(左側上段左端が41、右端が60)
PCM/TACモジュールの赤(手前側)の50(左側上段の左から9番目、右から10番目の部。見る方向で位置関係が変わるので、必ず作業前に端子に表記されている番号を確認)に結線されているケーブルを途中で切断し、末端処理をしてからギボシ端子により確実に分岐を行います。
NAVIに付属しているケーブル分岐用クランパーは、断線の恐れがあるので使用は薦めません。


Connect No.50 of RED PCM/TAC wire using dividing wire and connector.

取り出した配線はコルゲートチューブ等を被せて保護してエンジンルーム内の熱で損傷を受けないルートで通線を行います。
エンジンルーム内から室内への通線は運転席側左足元の通線口が利用できます。
バッテリーターミナルを外していない場合は、通線作業中に配線がボディアースとショートしてPCMを破損させる恐れがありますので、必ず配線が完了してからPCM側を接続するようにして下さい。
NAVI側スピードセンサー入力(Panasonicの場合は桃色)ケーブルにギボシ端子を使って確実に接続を行います。接続用ケーブルにスピードセンサー分岐用のダイオードが入っている場合はそのまま接続ができますが、もし入っていない場合は信号の流れる方向にダイオードを入れます。

<方法Aメーター裏コネクターからの分岐(注意:99年モデルのみ)>


もう一つの方法はメーター裏のコネクターから分岐する方法があります。
アンダートリムを外してからメーター固定用ボルトを外してメーター裏に接続されているコネクターから分岐を行います。
34ピンコネクターのA7(ダークグリーン/白)が車速センサーになります。
【注意:97〜98年モデルの場合は、28】
バッテリーターミナルを外していない場合、通線作業中に配線がボディアースとショートしてPCMを破損させる恐れがありますので、必ず配線が完了してからPCM側を接続するようにして下さい。
NAVI側スピードセンサー入力(Panasonicの場合は桃色)ケーブルにギボシ端子を使って確実に接続を行います。接続用ケーブルにスピードセンサー分岐用のダイオードが入っている場合はそのまま接続ができますが、もし入っていない場合は信号の流れる方向にダイオードを入れます。

スモールライトON電圧信号(不必要の場合も有り)、イドブレーキON信号(これはただアースに接続すればOK)は、いずれも電気の流れる方向に応じてダイオードを入れないとコンピューターにエラーコードが出てしまう場合があります

Lines from Parking light ON and Parking brake ON signal(Just connect to Ground) use Diode.


本NAVIには、バックアップランプが点灯した(つまりギアがリバースに入った)時に特定の入力へ画面を自動的に切り替える機能があります。リアビューカメラを設置した場合に便利ですが、C5のバックアップランプ点灯回路の点灯用+12VをそのままNAVIへ接続すると、NAVI側が誤動作をしてしまう(つまり特定の条件下ではバックアップランプが点灯していなくても+12V側へ微弱電流が流れてしまう)ので、必ずリレーを使用してバックアップランプの+12V側が点灯していない時にNAVI入力へ直接接続されないような工夫が必要になります。
CCDカメラ装着日誌参照(See installation report of CCD camera)

As install back view camera, connect line to back up lamp using relay. Don't connect directly.

センターコンソール下を通る線は、小物入れ部分より後方からは断熱シートの下を脇によけるように通し、小物入れ部分の真下を通らないようにします。 小物入れ部とボディの間には隙間が無いので、装着時に圧着されて断線や短絡を起こしてしまう可能性があります。 又、この部分はかなり発熱をするので、ケーブルはコルゲートチューブで保護することを薦めます

Please wrap all lines by tube to avoid short.

NAVI本体は、純正のCDチェンジャーが装着されているリアハッチ内のトランクスペース設置しました。
助手席周辺は制御コンピューターがあるので影響を及ぼす危険
有ります
Lアングル等でCDチェンジャーの取付けベースに共締めすると簡単に固定できます。

DVD player should be located at side of CD player at back side trunk space to avoid any effecting to computers.

G アンテナの取付け Install Antennas

衛星用アンテナは180°障害の無い場所が望ましいので、リアハッチガラス上が適切です(車内に取付けると有効受信範囲が制限され、周囲に高い建造物や山等があると正確な自車位置の検出ができきれない場合があります)

Satellite Antenna should install on the top of Rear Hatch Glass.

光ビーコン用アンテナ(ある場合のみ)は、ダッシュボード上のウィンドゥ側中央に付けました(通線コードはウィンドゥとダッシュボードの隙間に隠せます)。

The antenna for light beacon locates on front dash.

 ラジオ、TV用の一般的に派手なアンテナは、私の好みにより外に出さずリアハッチ内に取付けましたが、受信性能に大きな障害無さそうです。 状況にかかわらず常にアンテナを一杯に延ばして適切な角度にしておくことができるので、外で短く折りたたまれているよりもむしろ良いかもしれません

FM&TV antennas are installed inside of Rear storage space.


本作業によりトラクションコントロールスイッチとリアルタイムダンピング切り換えスイッチ(装着車のみ)が脱着されている為、コンピューターの自己診断データにエラーコード履歴が書込まれている場合があります(動作に問題はありません)ので、DIC(ドライバーズインフォメーションセンター)の自己診断表示機能でエラーコード履歴をリセットします。自己診断機能(DTC Information)

You should RESET all error codes in DTC because of disconnection connectors.


新しい2001年版地図を使用するためのプログラムと地図がセットになったバージョンアップ用DVD-ROMをインストールしました。より広範囲の詳細地図の表示ができるようになったと共に一方通行表示機能が強化されています。


2004年11月27日
装着してから5年半を経過したナビが、ついに壊れました。そこで新しいものに交換しました。
同じくPanasonic製のインダッシュタイプCN-DV255RDです。
最大の進歩は、インダッシュディスプレイ部分に本体機能が全て内蔵されたことです。
壊れてしまった原因の一つに、本体の装着場所が関係していると思われるので、ディスプレイ装着場所であれば、その心配も無くなります。

Navigation System was broken therefore changed to Panasonic CN-DV255RD.
I have installed DVD player into Rear Hatch Cargo space and here was not so good for system working because of heat and vibration.
This system is all-in-one, DVD player and display are not separated so that it's very nice for the system.
電源や速度センサーと言った配線関係は、これまでのものがありますから、本体を交換して継ぎ換えるだけの簡単作業ですが、GPSアンテナとVICSアンテナは新しいものに交換しました。
また、FM/TV受信用アンテナも、新しいものの方が性能が良さそうなので交換しました。
いずれも装着場所は同じです。

It's possible to use all lines for old one so that it's very easy to install.
GPS and VICS antennas are changed to new one.
リアビューカメラが標準で付属しているモデルなので、これまで装着していたCCDカメラを撤去して、同じ場所に専用カメラを装着しました。
防水ケースに入っているので、固定するだけでOKです。

これまで通り、リバースギアに入ると、画面は自動的に切り替わります。
以前のものよりも画質が良く、広角度なビュー(入替り画像)に満足しています。

This system has Rear View Camera. Very wide and bright view more than old one.
タッチパネル式のディスプレイなので、わずらわしいリモコン操作からも開放されました。
製品に外部リモコンが付属していますが、タッチパネルが故障でもしない限り使うことが無いので、携行はするものの、装着固定は止めました。

また、これまでの半分程度に薄くなったディスプレイにより、シフトノブがどの位置にあっても開閉動作に干渉することが無くなりました。

This system has touch panel display so that it's not necessary to use remote control unit.
行き先の登録をしてルート検索が完了した後に、付属のSDメモリーカードに保存をすれば、その後、案内中であれば地図データディスクを抜き出しても大丈夫なため、CDを再生することが出来ます。
旧ナビ本体と共に純正のCDチェンジャーを撤去しましたので、その入力にナビの音声出力を接続すれば、純正オーディオシステムでの再生が出来ます。
接続は、純正CDチェンジャーからオーディオシステムへの入力に、ナビのオーディオ出力を結線すればOKです。
また、FMトランスミッター機能もありますから、これを使うことも出来ます。

This system has SD memory card.
It's possible to save route of navigation into memory card and eject DVD during navigating. Then, it's possible to play other CD and DVD.
I remove factory CD changer and connect Audio out put to factory Audio System.
CDチェンジャーからの音声信号は、オーディオシステム背部のC2コネクターに接続されています。

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C2コネクターの11がL+、12がR+、13が−になります。
この線を途中で切断してNAVIの音声出力を接続すればOKです。CDチェンジャー側の接続コネクターを抜かない限り、割り込み抱き合わせは出来ません。
ケーブルは出来るだけコネクターから近い位置で切断し、配線は必ずシールド線を使用します。
ハム(ブ〜ンとかジ〜と言う雑音)が出る場合は、シールド線をボディアースに接続します。

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