<レクサンリアハッチウィンドゥ装着 by KMクラフトガレージ> 2003年4月26日
   Installation of Lexan Rear Hatch Window

[効果:16kgの軽量化]

エックラーズ社で販売されているLexan(レクサン)リアハッチウィンドゥを装着しました。
GEの登録商標であるレクサン樹脂(ポリカーボネイト)製のリアハッチウィンドゥは軽量で柔軟性があり、強度についてもガラスに匹敵する優れもの。純正のガラス製に比べて約16kgの軽量化となります。
モーターボートの窓や戦闘機の窓に使用されているものですが、最近では建造物の窓用としてガラスの代わり使用されるようになっており、レーシングカーの窓にも使用されています。
レクサン樹脂はガラスに比べて擦り傷に弱いのが欠点ですが、「MR2」と呼ばれるハードコーティングのお陰で、通常の使用においては十分な強度を備えています。

Install Lexan Rear Hatch Window. Lighter 16kg than stock and it has "MR2" hard coating.
柔らかい素材であるため、梱包はこのように丸められていました。

Transported like this.
装着に際してはポリカーボネイト素材を接着する専用のシール剤が必要となります。
また接着面を前処理するための専用のプライマーも必要です。

Provide 5pcs. 300ml adhesive for policarbonate and 1pc. 250ml Primer.

装着作業は全てKMクラフトガレージさんで行っていただきました。


@純正リアハッチウィンドゥの取り外し Remove stock Rear Window

ウィンドゥとリアハッチゲートの隙間を埋めるゴムシール材を取り外します。

Remove rubber seal.
ガラスとリアハッチの隙間に針金を差し込んで擦りながら移動させ、固定している接着剤をカットして行きます。

Put  steel wire between window and body. Move steel wire like saw.
リアハッチウィンドゥを取り外します。22kgの重さがあります。

Remove Rear Window(22kg heavy).

Aシール接着剤の塗布 Adhesive

接着面を清掃します。清掃をしないと十分な接着力を確保することが出来ません。

Remove silicone and oil around body.
専用のシール接着剤を接着面に塗布します。310mlの接着シール剤が最低でも4本必要です。

Paint adhesive.
接着面に十分な量の接着シール剤を塗布します。
接着シール剤は均等に適量の塗布が必要です。量が不足している部分があるとシール効果が不足して、そこから雨漏りしてしまう可能性があります。

B接着面マスキング用塗装 Masking Paint

シール剤と接着される部分は透過して表面から丸見えとなってしまうため、純正でも黒のマスキング塗装が施されています。そのため、マスキングする部分を純正と同じように塗装することにしました。
ハードコーティングは塗料をはじいてしまうため、剥離した上で接着強度を確保できる専用プライマーが必要になります。

Paint corner of window the same as stock to masking adhesive.
塗装する部分以外をマスキングして、ポリカーボネイト専用塗料により塗装を行います。

Remove coating and paint for policarbonate.

C装着 Installation

微妙な曲線で構成されているリアハッチに合わせて接着させるためには上部から強い荷重をかける必要があります。
接着と完全密着のためには最低でも12時間以上を要します。

Install Lexan Rear Hatch Window and put on some heavy things to press window to adhesive.

D外側マスキング塗装 Outside Masking Paint

裏側からマスキング塗装をしたのですが、コーティングの所為で密着が悪かったため、外側からも塗装を施しました。

Masking Paint from back side was not so good for adhesive therefore it was removed and paint out side.
専用塗料により塗装し、完全乾燥して完了です。

これら一連の作業は、熟練の経験と技があってこそのもの。KMクラフトさんに感謝感激です。


<使用レポート>

16kgの軽量化効果は凄まじく、リアウィングによる重量増加で開けたまま保持することが困難であったリアハッチは、以前と同様に保持することが可能になりました。
また心配された表面の強度もハードコーティングが十分な能力を発揮してくれています。
今回は前回の脱着時の負荷により強度が不足してしまったプラスチック製サポートショック取付部分も新しいものを製作していただきました。何時割れてしまっても不思議では無い頼りない純正品より遥かに信頼できますね。

結局は左側も壊れてしまったため、アルミ製のモノブロックから削りだしたものを製作して交換しました。