<モモ ステアリング(エアバッグシミュレーター)装着> 2003年2月15日
 Installation of MOMO Steering with Air Bag Simulator
 

[効果:クイックで微妙なステアリング捌きが求められるジムカーナーやドリフト、サーキット走行には必需品。]

モモのステアリング(RACE 350mm/シルバースポーク)を装着しました。純正に比べで太いグリップは滑りにくく、さらに口径は一回り小さくなります。
コーナリングで頻繁で微妙な操舵が必要なサーキット走行においては、バケットシート共々必需アイテムになります。
装着に必要なボス(ステアリングハブ)は、C4のチルトテレスコピック対応用を流用しましたが、全く互換性は無く大幅な改造が必要です。但し、テレスコピック非対応GM汎用品であれば、ステアリングカバーを2mm程削るだけで装着が可能です。
エアバッグに対しては、エラー回避のため専用シミュレーターを装着しました。

Install MOMO RACE steering(350mm) with Air Bag Simulator. There is no Steering Hub for C5 therefore install for C4 however it's necessary to modify.
Non telescopic GM hub can install without modify however it's also necessary to modify steering cover.

【警告】
本ステアリングにエアバッグ機能は無いので、運転席側のエアバッグ機能は喪失します。
交換に際しては、必ずエアバッグ動作機能を停止させてから行う必要があります。

MOMO Race has no Air Bag.
It is necessary to disable SIR system before remove steering.


【注意】
本品は99年モデルに装着したもので、97〜98年及び2000年以降モデルと詳細で違う場合があります。
本品は競技目的専用品なので一般公道走行時の使用は出来ません。

Install only for Model 1999.

 

1.エアバッグ動作停止処置 disable SIR

エアバッグが装着されたステアリングの脱着を行う場合は、必ずエアバッグ動作機能を停止させてから行う必要があります。
万一、停止させずに行った場合、エアバッグが動作して重大な損傷を受ける可能性があるので、くれぐれも注意して下さい。

Before remove steering, it's required to stop function of Air Bag.

助手席足元フューズボックス内の 16 フューズを抜きます。

Remove No.16 Fuse behind of  passenger's foot area.
フォグライト/リアハッチリリーススイッチユニットを外し(向かって左側奥にロック金具が付いているので、左側の隙間にマイナス型時計ドライバー等を差し込み、周囲に傷を着けないように注意しながらスイッチ全体を手前に引き出します)、接続されているコネクターを抜いて外し、中にあるトルクスヘッドタッピングボルトを外します。
また同様にエアコン用温度センサーカバーを外し、中にあるトルクスヘッドタッピングボルトを外します。

Remove Fog Light Switch and Sensor cover for Air Conditioner.
運転席下のアンダーカバー固定ボルト(2本)を外し、アンダートリムを外します。

Remove all bolts and under trim of steering.
ステアリング根元にあるエアバッグ用接続コネクター(黄色)をロックピンを外してから抜きます。
これで運転席側のエアバッグ機能は停止しました。

Disconnect Air Bag connector(Yellow).

2.純正ステアリングの取り外し  Remove Steering

ステアリング裏両側のエアバッグユニット(センタートリムパッド)を固定しているトルクスボルト(T30)を外し、接続コネクターを全て抜いて取り外します。

Remove Torx bolts behind of steering both side and remove Air Bag on steering.
ステアリングを固定しているナット(21mm)を外します。

Remove center nut of steering.
ギアプーラー等を使ってステアリングを抜き出します。プーラーが無いと手の力だけで抜き出すことは出来ません。
抜き出す前にステアリングのセンター位置をシャフト上にマーキングして下さい

Remove steering from shaft by Puller(It's impossible to pull out only by hand).
Mark center position of steering on shaft before remove.
ステアリングカバーを外します。
下側を固定しているのは通常のヘッドにトルクスのメス穴があるボルト(2)です。
チルト用レバーを根元手前側にあるロック用爪(黒色)を先の細いもので手前に引いてロックを外して抜き取ります。

Remove torx bolts(Female head) and Lower steering cover. Remove Tilt Lever pulling lock plate.
下側カバー付け根部分はUフック状になっていて上側と連結されているので、下方向へ回転させてから外します。
上側を固定しているのはトルクスのオスヘッドタッピングボルト(2)。
今回は適合サイズの工具が手元に無かったので再利用を諦めてペンチで強引に外しました。

Remove torx bolts(Male head) and Upper steering cover.
Ω(3)リングを外し、エアバッグ用コイルアッセンブリー(2)を接続用ケーブルと共に取り外します。
ステアリングカバーを装着し、チルト用レバーを装着します。
上側を固定しているトルクスオスヘッドボルトをペンチで強引に外したため再使用が出来ないことから、同じネジ山規格のプラスヘッドタッピングボルトを使用しました。

Remove Coil unit of Air Bag. Install steering covers and Tilt Lever.
エアバッグシステムがぎっしりと詰まった純正ステアリングは、MOMOと違って片手の指で持ち上げるには少々重過ぎる位でした。

Very heavy and big stock steering with air bag system.

3.ステアリングの取り付け Install MOMO Steering

テレスコピック対応C4用ボスは、センターシャフト径以外全く互換性が無く使用不能です。
そのため、ご覧のように余計な部分を切断することになりました。
切断位置はステアリングを装着した状態で適切な位置が得られるように調整しました。
テレスコピック対応用で無いものなら、少なくても切断する必要はありません。

It's required to cut Steering Hub for Telescopic C4 to install on C5.
ホーン用配線を接続したらボス(ステアリングハブ)をシャフトに装着します。
ステアリングセンターが正しく出ていることを確認したらナットを締めてボスをシャフトに挿入して行きます。
シャフトは圧着機能があり、ハブもそれに合わせて内径がやや小さく仕上げてあるため、手で定位置まで差し込むことは出来ません。

Connect Horn wire and install Hub into Steering Shaft and tighten nut.
ボスがステアリングカバーと接触する直前まで締め込まれたら完了です。最終締め付けトルクは41Nm
ステアリングシャフト最後部まで締め込む必要はありません。また過度に締め込むとホーン用配線部分にハブが干渉してしまうので注意して下さい。

Tighten nut.
ステアリングにホーンスイッチを着けてからカバーリングを被せ、専用のHEXボルトでハブに装着固定します。締め付けトルクの指定は特にありませんが、簡単に緩んでしまわない程度には締めて下さい。固定前にホーンボタンが動作することを確認します。
ホーンボタンはハブの構造的にステアリングに付属していたものを装着することが出来なかったため、ボスに付属しているものを装着しました。

Horn switch for Race Steering could not install on Hub for C4 so that included in Hub installed.

4.エアバッグシミュレーターの装着

ステアリング根元の外したエアバック用接続コネクターにシミュレーターを接続します。

Connect Air Bag Simulator.
使用したシミュレーターは年式の違いでしょうか、コネクターの接続部分は同じ形状でしたが、外側の部分の形状が異なっていたため、外側(黄色部分)を外して内側の部分だけを使用しました。接続そのものには全く問題はありません。

The shape of out side was not correct therefore install only inside part.
シミュレーターはこの部分に装着されます。左図をクリックすると大きい画像が見れます。
このシミュレーターはエアバッグを製造販売しているメーカーが製作したもので、エアバッグシステムの点検整備用としてのみ販売されています。
コネクターによる装着をしないのであれば部品は直ぐに手に入る簡単なものですが、本コネクターはショーティングバーと呼ばれる機能を備えた特殊な専用品なので、これが手に入らない限り自分で製作することは適いません。
注文するに際しては装着車種及び接続場所の指定が求められる手作り品になっています。
勿論エラー表示は出ず、見事に動作してくれました。

Air Bag simulator function very well.

外した16 フューズを装着して完了です。
IGN ON にしてエアバッグ警告灯が7回点滅して消灯することを確認します。またコネクターの脱着によりDTCにエラーコードが記録されている可能性があるので、その場合はクリアしておきます。

Install Fuse No.16.


<使用レポート>

サーキット走行を待つまでもなく、太くしっかりとしたグリップは極めて快適です。
路面の状況がはっきりと伝わって来ると同時に挙動の修正についても応答力が向上していることがはっきりと認識出来ました。
口径が小さくなった分だけステアリング操作力が増加してしまうのは止むを得ないことです。
エアバッグ機能が有りませんから、万一の事態に備える上でも4点式以上のシートベルト装着は必然になると考えます。

2003年3月9日

<GM汎用ボスに交換> Install non telescopic GM steering hub

ボス本体を途中で切断すると言う大改造をしてようやく装着しましたが、途中で太くなっているのがどうしても気に食わなかったので、GM汎用ボスに交換しました。こちらを使用すれば、ボス本体を途中で切断するような改造は不要ですが、全く無改造と言うわけには行きません。

To install Telescopic GM steering hub required to cut and it has very thick so that change to non telescopic GM hub.

装着に必要な改造は、僅か2mm程度ですがステアリングカバーを削ることです。
熱したカッターナイフを使っておおまかに切り取ったら、表面の段差をヤスリで補正し、再度カッターを使って削って仕上げました。
そしてテレスコピック対応用では装着が出来なかったオリジナルのホーンボタンとカバーもようやく装着することが出来ました。
尚、ボスには上下装着位置指定があるので、”TOP”と表記された部分を上側にして装着します。位置がずれるとセンターが出ないので注意して下さい。

No modify to install however it's required to cut steering cover about 2mm.
ホーンボタンの車両側プラスとの接続は、ボス付属のケーブルでは出来ませんので、純正ステアリングから取り外して使用する必要があります。
対応年式が新しいテレスコピック対応用ボスに付属していたものは、そのまま接続出来るタイプでした。

Connector included hub for horn plus(+) could not connect so that it's required to use factory steering connector.

2003年3月21日に開催した那須モータースポーツランドでの走行会では、微妙なステアリングワークが適い、極めて有効なアイテムであることが立証されました。
但し口径が小さい分だけ、感じている以上に腕の力を消耗してしまいましたが・・・・。

2004年12月19日
MOMOステアリングボススペーサー 頻繁なステアリング操作をしていると、時々ワイパー用レバーが指に当たって動いてしまうことがありました。つまり、ステアリングの位置が奥側に位置していると言うことになります。
1999年式にはテレスコピック機能がありませんから、モモ専用のスペーサーを装着してステアリング位置を手前に出しました。
使用した製品は10mm厚のもので、固定用ボルトは25mmを使用しました。
僅か10mmでもステアリングが手前に出てくると、こうも感覚が違ってくるのかと少々驚きました。これまでステアリングポジションに着座位置を合わせると、ペダルの距離が若干近過ぎると感じていましたが、スペーサーを着けたことで位置をワンステップ下げてペダル位置をちょうど良くしても、ステアリングポジションが遠くならず、良い感じになりました。
そして、頻繁なステアリング操作でもワイパーレバーに指が当たることが無くなり、一挙両得といったところです。

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