MSDスーパーコンダクターイグニッションケーブルの装着 / 2005年9月4日更新 / 2005年12月21日更新
 Installation of MSD Super Conductor Ignition Wires
 

[効果:体感できるパワーアップは無いが、耐久性が向上し、高温下でのパワーダウンが抑制できる。]

B&Bヘッダースの装着に伴い、MSD製のスーパーコンダクターと呼ばれる高耐熱性のイグニッションケーブルを装着しました。
本品はワイヤー、ブーツ部分共に高品質のシリコンを使用したもので、ワイヤー部は8.5mm径。
電装品への雑音防止対策が高度に施されていると共に抵抗値を低く抑えた高伝導性品です。
外観は太く鮮やかな赤色のワイヤー部と、厚く丈夫なブーツ部が美しいですね。

<既存コードの取り外し> Remove Ignition Wires
 

エンジンヘッドカバーを外します。 差し込んであるだけなので上に引き上げればロックが外れて取れます。
助手席側はオイルサーバーキャップを一旦取り外してから行います。
運転席側は燃料ホースがあるのでカバーをよじるようにして抜き出します。燃料ホースには負荷をかけないように注意して下さい。

Remove Head Cover.

プラグ側に被せてある金属性の筒は手前に引けば取れますが、再使用はしません。
イグニッションケーブルを外すときは、まず最初にブーツ部分を左右に少し回転させてから、根元をしっかり持って抜きます。ブーツの手前側やコード部分を持って引っ張ると、場合によってはケーブルが断線したり、圧着端子が取れてブーツからコネクター部分が抜け出てしまい、プラグヘッド側に残ってしまうので要注意です。

Remove metal cover on plugs and remove all ignition wires.


<イグニッションケーブルの取付> Install Ignition Wires
 

プラグ接続部もコイル接続部も、ブーツの中の接続部を手で支えながら相手側のヘッド中央に当て、ロック音が聞こえるまできちんと差し込みます。接続が不完全だとミスファイアを起こしたり、内部で放電を起こしてしまうので注意して下さい。
プラグ差込部分のブーツは必要に応じて中央部辺りが一定の方向に限り曲げられるようになっているので、エギゾーストマニフォールドやヘッダースにブーツ部分が直接触れないように角度を調整します。

Install Ignition wires. Connect until lock.

プラグヘッドは手が入り難い部分に位置しているので、ロックを確認するに至らない場合には、エギゾーストマニフォールドに接続されているエアインジェクションパイプやオイルレベルゲージを外してから行うと楽になります。脱着については、こちらを参照⇒エアインジェクションパイプ左 / エアインジェクションパイプ右 / オイルレベルゲージ

コードの取付が終った段階でエンジンを始動し、エキパイとの直接接触、リーク(放電)、ガス漏れ等が無いことを確認します。

エンジン稼動中にコードを直接手で触らないこと感電する恐れがあります

Start engine and check no leak.
Don't touch wires during engine running.

エンジンヘッドカバーを取り付けます。 ロック穴に合せて上から押し付ければ固定されます。 

Install Head Cover.


<使用レポート>
 

これまですでに純正品に比べれば高性能なJACOB'Sを使用していたこともあり、性能面で特に目に見えた変化は感じませんでした。
しかし、見た目にも太く、性能も高そうで安心感があります。特にブーツ部分の強度は圧巻です。ヘッダースが装着されているので、耐熱性面で大いに期待したいところです。
また、製品の説明書によれば、低抵抗値、高伝導性であるばかりでなく、雑音発生抑制度も大幅に向上しているとのこと。勿論、オーディオに雑音が混入することはありませんでした。

使用を継続するにつれて、これまでよりもアイドリングの状態が安定しているように思えてきました。熱によるダメージは、さすがに今の段階では見られませんが、せっかくの美しい外観がバンテージに焼きが入る際に出る煙で表面に汚れとして付着するので、焼きが完全に入って煙が全く出なくなってから、ダメージ点検を兼ねて清掃しようと思っています。

最近になって、エンジン始動時のセルモーター回転時間がかなり短くなりました。夏場で気温が上昇していることも起因しているのかもしれませんが、本品の効果もあるかもしれません。

クールソックと呼ばれる遮熱・耐熱性素材で出来た製品があります。
これを装着すると発熱により上昇する抵抗値を防止する効果があります。ヘッダースを使用して発熱が大きい場合には効果的です。


2005年9月4日
MSD製を止め、HotStuff製のイグニッションコードを装着しました。
各コードには、クールソックと遮熱シートを2重に被せてあります。

Install Hot Stuff Ignition Wires.
MSD製の性能に問題があったわけでは無く、B&Bショートヘッダースを装着していると、左バックの前から3番目がどうしても接触してしまい、いくら遮熱処理を施しても、それを突き破って焼け焦げてしまうからです。

MSD got damage by heat from headers.
HotStuff製はヘッダース装着車用として開発されたもので、純正やMSD製よりも3cmほど長いので取り回しルートの自由度が高く、さらにブーツ部分が細く出来ているので、左バンク3番目も、ご覧のように遮熱シートを被せた状態で接触を回避することが出来ています。
これは良い製品です。

Hot Stuff's wire is a little bit longer than MSD so that it's possible to make rote of wires far from headers.
またコードに被せる耐熱チューブも、Billion製スーパーサーモプロテクトチューブに交換しました。使用したのは17mm径です。
このチューブは形状保持能力があるので、ヘッダースに触れないように取り回しルートを設定することが出来ています。

Install Heat Protection tubes around wires.

2005年12月21日
ダメージを受けたHotStuff製 Magnecorからヘッダース専用イグニッションコードが販売されています。
プラグブーツ部分が45度に曲がっているので、これならヘッダースのパイプと近接せずに接続が適いそうですので、交換してみることにしました。
Hot Stuff製も悪くはありませんが、それでもプラグブーツの根元付近が近接するため、実は既にダメージを受けてしまっています(入替り画像)。

Install Magnecor Ignition Wires for Headers.
Because Hot Stuff wires have got damage.
コードは綺麗な赤色ですが、今回は遮熱シートを巻き付けた上からさらに遮熱チューブを装着すると言う念入りな処理をしたので見ることは出来ません(笑)。
プラグブーツが45度に曲がっていることでヘッダースのパイプに近接する事無く接続が出来ていますから、今までのどのコードよりも熱による破損が少なくなると期待しています。

I could not see Red Colored for Heat Protection.
Distance from Headers become largest.

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