<C5日誌>

2004年

1月1日

新年明けましておめでとうございます。
本年もご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

昨年、CRANEのロッカーアームを装着しましたが、続いて同社のバルブスプリングを装着してみようと思っています。
パワーアップに貢献するものではありませんが、ロッカーアームのリーチが増えて稼動度合いが増大したことに相応するものが装着されていた方が効果があるだろうと勝手に思い込んでいます。

1月5日

仕事初め。
予想に反して海外からの問い合わせが続出したノンポップアップヘッドライト。外観上の好みもあるでしょうが、10kg以上のオーバーハング軽量化も魅力的ですね。
しかし、これまで使用した某車用プロジェクターヘッドライトを非オーナーがパーツとして入手することが困難であったため、誰もが同一の改造を行うことが適いませんでした。
ところが、最近になってようやく専門ショップ系が単体パーツとして販売をしてくれるようになりました。
販売価格は16万円程度とかなり高価で、外側のクリアカバーとHIDシステム(8200Kバルブ2セット)を含めると合計で38万円強に及ぶものになってしまいます。ハウジングは全て廃棄することになるので、せめてライトユニットだけを入手出来るようになればもっと安価にできるのですが・・・。

日本仕様のデリバリーは2005年春頃になってしまうでしょうが、C6の購入を考えている諸兄にとってノンポップ化は無意味な改造になりますね。
C6のプロジェクターライトはロービームにHIDが採用されます。またハイビームも口径が大きくなっているので、照射性・明るさ共に高水準が期待できることでしょう。
下部のフロントエアダム両サイドに装着されているのはマルチリフレクタータイプのフォグランプで、ヘッドライトユニットの外側はパーキング&ターンシグナルライト。
リアのテールライトは完全な丸型になっています。米国仕様はブレーキライトとターンシグナルが同じ赤色で共用ですが、日本及び欧州仕様はC5同様に黄色の別ライトがデザインされることになるはずです。

1月6日

現地時間の1月5日、米国デトロイトモーターショウでC6がデビューしました。
以下、発表されたスペックをC5と比較して掲載します。特に大きな変更が無いものは除外してあります。
  C6 C5
●サイズ 4435(L)×1844(W)×1246(H)mm 4565×1869×1212mm
●ホィールベース 2686mm 2655mm
●ウェイト 1472kg(6速マニュアル/クーペ) 1480kg(4速オートマチック/クーペ)
●トレッド フロント1577mm ・リア1542mm 1572mm ・ 1575mm
●エンジン 5970cc LS2 V8 OHV 5665cc LS1 V8 OHV
●パワー 298.3kw(400HP)/6000 rpm ・ 542.3Nm(54.23kgm)/4400 rpm 261.0kw(350HP)/5600rpm ・ 488.1Nm(48.8kgm)/4000rpm
●ボア・ストローク 101.6mm/92.0mm 99.0mm/92.0mm
●コンプレッション 10.9:1 10.1:1
●レブリミット 6500 rpm 6000 rpm
●ブレーキ フロント 325mm(12.8 in)/リア 305mm(12.0 in)
Z51:フロント 340mm(13.4 in)/リア 330mm(13.0 in)
フロント 320mm(12.6 in)/リア 300mm(11.8 in)
●タイヤ フロント:18インチ/8.5J + 245/40/18
リア:19インチ/10.0J + 285/35/19
フロント:17インチ/8.5J + 245/45/17
リア:18インチ/9.5J + 275/40/18
●トランスミッション 6速マニュアル(T56) ・ 4速オートマチック(4L65E) 6速マニュアル(MM6) ・ 4速オートマチック(4L60E)
●NAVI DVDナビゲーション&インダッシュタッチディスプレイ 設定無し
●ヘッドライト ノンポップアップHIDプロジェクタータイプ ポップアップ角型4(2)灯式

●ボディサイズが若干小さくなりましたが、ホィールベースが長くなっているので安定性の向上が期待できるでしょう。ただリアのトレッドがむしろ小さくなっているのが少々気になります。
●期待していたより重量が軽くなっていないのがちょっと残念です。
●エンジンはボアが拡大されて排気量が305ccアップ、また圧縮比もLS-6と同じ10.9となり、6000rpmで400HPを発揮します。
●ホィールが18インチと19インチになりました。ブレーキローターはノーマル仕様では前後共に0.2インチアップですが、Z51仕様の場合は専用のギア比を持つ6速マニュアル、ハードサスペンションと共にフロントが13.4インチ、リアは実に13インチとなるので十分なストッピングパワーが得られ、エンジンパワーと相俟ってサーキットでも確実にC5より速いことでしょう。キャリパーやパッドの大きさも違うかどうかは不明です。
最も期待していたA/Tは噂とは違って現状では残念ながら4速の4L65E(一応ニュータイプ)となっています。キャデラックのXLRには5速のA/Tが搭載されていましたから、もしかしたら開発が間に合わなかっただけで、デリバリー開始までには追加発表されるかもしれません。
●気になる価格ですが、C5のベースモデルに対して約US$4,000.アップ程度に抑えられるようですが、日本仕様となるとフルオプションに近い状態となるので700万円以上になるのでは・・・・。また記者発表の際にもコメントとして出ていましたが、2006年頃には現行のZ06に相当するモデルとLS-7エンジンが追加発表されるようです。

1月14日

ツインリンク茂木の特設南コースを使用した「山野哲也ハンドリング クラブ」に参加して来ました。
寝坊助の私にとって朝9時に茂木に集合と言うのは到底無理難題なので、前日にホテルツインリンクに宿泊しました。素敵な部屋と美味しいイタリア料理に満足です。写真は午前8時の部屋の窓から臨むフルコース。
前日から居るくせに受付をした時は既に最後から二番目・・・。皆さん早起きでガッツがありますね。
茂木は早朝に雪が降ったため、ホテルの駐車場から出る際、路面は凍結し、フロントウィンドゥは凍りついた雪でしばらく視界ゼロ状態でしたが、コースは幸いにも完全ドライ状態でした。
ただ寒さとそれを増長させる強い北風が少々難点でした・・・。
コースは筑波ジムカーナー場の5倍以上の広さがある元駐車場に白線を塗装してコースに見立てたもの。1グループ6台程度の3グループに分かれての1アタックが20分間、スタート時差を設けて常時クリアラップが取れるようになっていました。1分もかからないショートコースですがコースラインがただの白線ですからドリフトやスピンではみ出てしまっても何も起らない超安全走行環境ですので、クラッシュを恐れずに思い切った練習を行うのに最適でした。
お馴染みMariusu師匠と一緒に参加しました。
30台程の全参加車の大半はHONDA車を筆頭に国産勢でしたが、師匠と私、そしてポルシェ996の3台が外車勢でした。
ただ走り回るだけでは無く、勿論、山野哲也氏の同乗走行をお願いしました。超ハードブレーキングと切れの良いステアリング捌きは、老体にとって少々過激な印象がありましたが、何故かこれまで同乗していただいた方たちの中で最も怖さを感じませんでした。これはコースの安全性が恐怖心を感じさせなかったこともあると思いますが、何よりも私が日頃目指している走り方に最も近い走りをされているからではないかと感じております。とても勉強になったことは勿論のこと、予想したよりも遥かに高い限界を知ることが出来て収穫大でした。
Mariusu師匠が待機時間中に山野哲也氏より聞き出していただいたことによると、アンダーステアが大きいとのことでした。やはりリアがフロントに比べて太い所為が原因の一つになっていると思われます。しかしフロントを今以上太くするわけにも行かないですから、現在リアと同じ値であるネガティブキャンバーをもう少し大きくつけてみることにします。-2.0くらいでしょうか・・・。

1月17日

K氏よりロールケージ仮組みの経過写真が到着しましたので報告いたします。
ダッシュ貫通8点式の本格仕様となっていますが、6点式も有るとのことです。
リアハッチ内のスペースが制約されてしまうので、工具やジャッキを積載している私には少しばかり難点となってしまいますが・・・。

1月25日

コルベットC5用パーツ販売でお馴染みのALEX RACING DESIGNさんの新製品を紹介します。
まずはボンネットから。軽量モデル(競技専用)とストリートモデルの2タイプでフルカーボンと裏FRPの両タイプが選べます。軽量のフルカーボンタイプが欲しいです!!
こちらはロングヘッダース、触媒、マフラーのコンポーネントです。それぞれ単品での購入も可能です。
パワーアップは勿論のこと、全品チタン製の設定があり、約30kgもの軽量化を実現します。
素晴らしい!!
そして極めつけはツインターボ!!!!
見た目だけでも軽く500HP以上は出ていることでしょう。
軽量化とハイパワーによる天下無敵の走りを次回の走行会で見られるのを楽しみにしています!!
製品に関するお問い合わせはこちらへ→

まともに休暇すら取れず仕事の多忙さが絶好調のこの時期に、何と税務調査が入りました・・・。
お陰様で調査期間中は全業務の停止を余儀無くされ、停止された分だけ予定が後ろに延び、数少ない休暇も全て無くなってしまいました。たった5名の社員と共に真面目に一生懸命働いて慎ましやかに生きているのにも拘わらず、ガッポリと追徴が決まりそうで、火に油を注がれてしまったような最低の気分が続いております・・・。
悪意も法律違反もあったわけではなく、単に見解の相違と言うやつです。どうも日本の決算方式と財務会計論には未だに納得が行きません。
取り合えず会計士の先生と共に可能な限り譲歩していただけるよう、資料を持って説明に行くことにしていますが、何しろ忙しい最中なので、なかなか時間が取れずに困り果てております。
何よりも最悪なのは追徴納税が償却されるまでそっくり赤字になり、財務状況を圧迫してしまう(早い話が超貧乏になってしまう)からです・・・。やれやれ・・・。
このような状況になってしまうとは全く予測もしていなかった私は、春先からの走行会に備えて、駄目になりかかって異音を発するようになったスウェイバーのリンクシャフトを交換するため新しいもの(Hotchkis製)を買い、さらにスウェイバーが左右にズレてしまうのを防止するためのリングストッパーを作ったりと勤しんでいたのが恨まれます。でも既に来てしまったものは着けるしか無いので、気分転換も兼ねて無理矢理時間を取って装着しました。正直なところ半分ヤケっぱちですが・・・。
新しいリンクシャフトはゴールド色!!
異音はフロント右側が特に大きかったのですが、すっかり解消したようです(装着後長い時間テスト走行が出来ていないので最終結論は出ていません・・・)。
さらに部品そのものが進化しており、ピロサポート部分に衝撃吸収材が封入されているお陰で、これまで盛大に出ていたピロの動作音もすっかり影を潜めています(こちらも時間の経過と共に発生する可能性はありますが・・・)。
クレーンのバルブスプリングも来ていますが、当然のことながら自分で装着なんぞをしている暇などありません。第一、スプリングコンプレッサー等の工具もありませんから、今週末か来週末にKMクラフトさんに装着をお願いします。
また水冷式インタークーラーを内蔵するMagnusonのスーパーチャージャーは2月中に到着する予定(本当はそれどころでは無いのですが・・・)なので、到着次第、装着を実施する予定です。
5psiの加給で470HP程度が当面の目標です。勿論、こちらの装着もKMクラフトさんにお願いします。
そして物理的に装着が可能であれば、ALEX RACING DESIGNさんのフルカーボンボンネットも是非装着してみたいと思っています。
インタークーラー付きのキットは無しに比べてUS$850.も高額になっているので、まさか単なるクーラント循環方式ではないだろうと期待しておりますが、もし独立したクーラーコアとポンプによる方式で無かった場合には十分な冷却効果を得ることが全く期待出来ないので、バイク用の電動式ウォーターポンプとラジエター(電動ファン付)を装着してみてはどうかと考えております。この電動ポンプは温度センサーと連動して回転開始の温度設定を任意に行えます。
ウォーターポンプと言えばC5用の電動ポンプがチューニングパーツとして出ています。
ベルトでドライブされていることでロスするパワーを少しでも低減させようと言うが目的の製品ですが、それほど大きな効果が無い(一応10〜12HPアップと言われていますが・・・)のに、US$570もします(純正ポンプはUS$210程度)。
基本的にエンジンが稼動している限り一定回転で回りっぱなしになるはずなので、低回転域での循環性能が向上すると思われますが、高回転域における追従性とモーターの耐久性(メーカーではたった2年間の保証をしていますが・・・)については不明です。
これを装着しても或る日突然動かなくなってしまう可能性があるので純正の電動ポンプを携行する必要がありそうですね・・・。

1月29日

K氏のロールケージがほぼ完成の域に達したようです。
Aピラーにも固定が施され、全部で14点式になったとのことです。
物凄い剛性が得られることは間違いありませんから、コーナーでもブレーキングでも大きな効果が期待できます!!

Magnusonの水冷式インタークーラーは期待通り専用のリザーバータンクが有り、専用ポンプによりインテークマニフォールド内を循環するもので、設置場所はバッテリーの上(写真白線枠内)でした。
この位置ならリザーバータンクがエンジンの熱で熱くなってしまうことはありませんが、問題はインテークマニフォールド内を循環する際にエンジンからの伝導熱により加熱されてしまうことです。
冷却対策機器が付属していなかった場合は、実際に装着を行ってみて循環水の温度を計測し、必要であれば冷却コア装着等の対策を施すつもりです。
私の場合、POMECドライバッテリーを装着しているのでタンクを装着する上でのスペース面は余裕なのですが、もう一つの問題としてバッテリーの上に小型軽量のウィンドゥウォッシャータンクを取り付けているので、これは取り外す必要があります。
本来のウィンドゥウォッシャータンクはラジエター冷却用のウォーターインジェクション用に転用していますが、このタンクにもう一つ穴を空けてポンプを装着し、共用する方法を考えています。

1月30日

Magnuson社HPに他車種用ですがインタークーラー付キットの装着マニュアルが掲載されており、それによるとちゃんとポンプ、リザーバータンクと共にクーラーコアも付属していることが判明しました。
夏季の温度上昇は想像を絶するものがありますから、製品には付属していませんが小型の電動ファンを装着し、ラジエター前では無く通風性の良い左右どちらかのエアインテーク背部に設置する方が良さそうです。

本国仕様では標準装備となっているタイヤプレッシャーモニターシステムですが、日本では電波法の規制により装着使用が適いません。
しかし、ようやく我が国でも433.92MHzの周波数の使用割当が得られ、BBlanks(キャンコーポレーション社)より発売されています。定価は\49,800.。
機器の詳細は製造発売元のHPで確認していただけますが、ホィールに発信機を装着し、日本の電波法規制により高出力発信が出来ない所為でしょうか、タイヤの直ぐ近くにデータ受信アンテナを配線して受信機に接続するとディスプレイに情報が表示されると言うものです。
ランフラットタイヤを装着する場合には必然なアイテムとなりますが、本品は空気圧と共に温度の表示も行われるので、普通のタイヤを装着している場合でもサーキット走行時には便利なアイテムになるのでは・・・。