<Crane ロッカーアーム装着  by KMクラフトガレージ>
   Installation of Crane Rocker Arm

Craneのロッカーアームを装着しました。
プッシュロッドと固定用ボルトもセットになっています。
ノーマルでは1.7のバルブリフトが1.8へ増大します。

Install Crane Rocker Arms. Lift of Valve increase from 1.7 to 1.8.

今回の装着作業は全てKMクラフトガレージさんで行っていただきました。

[効果:パワーアップは、体感できるほどは無し。フリクションロスの減少が主な効能。]


【警告】
ロッカーアームを固定する付属ボルトに精度不良品が有る可能性があります。
ヘッドブロック側のネジ穴に対して直径が細いと、規定トルクで締め付けていてもネジ山同士の接触面積不足により、
稼動中に緩んでロッカーアームが外れてしまう危険性がありますので、製品装着前に精度を検証する必要があります。

→現在では、Compcam社製品に交換してあります。

イグニッションコイルユニットを外し、ロッカーアームカバーを外します。
純正のロッカーアームが登場。
固定ボルトを外してロッカーアームを外したら、プッシュロッドを抜き出します。
左側はジェネレーターを外します。

Craneのキットに含まれるベースを装着し、プッシュロッドを装着します。
バルブが閉まっている部分にロッカーアームを装着して固定します。
バルブが開いている場所は、プラグを抜いてエンジンを手で回し、バルブを閉めてからロッカーアームを固定するか、プラグ穴から圧縮空気を入れてバルブを強制的に閉めてから行います。
バルブが開いている(つまりアームがプッシュロッドで押されている状態)場所をそのまま装着して固定することは出来ません。

<使用レポート>

装着にあたっての問題は特に無く、ほぼ1日の作業で完了していただけました。

@最も顕著な変化はメカニカルノイズが大変静かになったと言うこと。Craneのロッカーアームはバルブを押す部分がベアリングローラーになっているので動作音が大幅に軽減するからです。

A吸気音、排気音共に大きくなりました。つまりバルブリフト量が大きくなったことで吸気量と排気量が増大したと言うことです。実際にどの程度のパワーアップが実現出来ているかはシャーシダイナモによるパワーチェックをしてみないと判りませんが、中回転域のパワー、トルク共に向上が感じられています。

B耐久性についての問題点としては、ロッカーアームを固定するボルトの強度不足が考えられます。これについては一般道による走行で判断することは難しいので、後日サーキット走行によって検証を行います。


C第二回エビスサーキット西コースにおける走行会において、ロッカーアーム固定用ボルトの精度不良により、ロッカーアームがヘッドから外れそうになる事態が発生しています。
ボルトの強度検証は出来ていませんが、それ以前の問題です。従って、製品を装着する前に、全ボルトの精度をマイクロメーター等によって計測する必要があります。

[効果:強度、耐久性共に一級品。ハイパワーエンジンとの組み合わせは必需品。パワーアップ効果は無し。]

尚、現在(2004年7月)では、Magnuson スーパーチャージャー装着に伴い、Compcam社製のロッカーアーム、プッシュロッド、バルブスプリングに交換してあります。

Now(June,2004), I installed Compcam Shaft Mount Rocker Arms(Lift 1.7), Push Rods and Valve Springs because of installation of Magnuson Intercooled Super Charger.
この製品は、ロッカーアーム同士がシャフトで連結されているもので、強度、耐久性共に大変優れた製品です。

スーパーチャージャー装着後、既に4回のサーキット走行を行いましたが、全く問題無く稼動しています。

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